2012年5月19日

YOUと出川哲朗

PARCO劇場で「ハンドダウンキッチン」を観た。
「祝女」で一緒だったYOUさんと佐藤めぐみさんが出演。
何の予備知識もなかったし、パンフレットの印象からもてっきりコメディかと思っていたが、
思い切りシリアスな物語だった。
そして、かなり面白かった。
中でもYOUさんの芝居には圧倒された。
TVでよく見る緩やかなキャラは一切封印し、全編マジメな芝居。
しかも、それが圧倒的にうまいと来てる。この人は本当に天才だと思った。
終わって楽屋に挨拶に行った。
実は、YOUさんとは「ダウンタウンのごっつええ感じ」の時に一緒になっているわけだが、これまで面識がなく、「祝女」の打ち上げで初めて挨拶をしたというくらい。
そして、今日初めて面と向かっていろいろと喋ることが出来た。
本当に気さくな方。稽古をいかにサボるかだけを考えていたと言っていたが、きっと隠れて自分なりに努力してるんだと思う。
何より嬉しかったのは、こういうマジメな芝居をずっとやっているとコントがやりたくてしょうがなくなってくると言ってくれたこと。
雑誌のインタビューでも、今1番興味あるのものはと聞かれ、延々コントの話をして聞き手を困惑させるらしい。話を聞く方は、今使ってる化粧水の事とかを聞き出したいらしい。
きっとそれをわかっててわざとそういう答えをするのだろう。ほんとに素敵な人だ。
芸能界でも唯一無二の存在。彼女のポジションをマネするような人はいるが、取って代わるような人は今も全然出てこないのが不思議だ。
例えは悪いが、出川くんと同じである。
なかなか真似の出来ない立ち位置だ。


| | コメント (1) | トラックバック (1)

2010年6月17日

復活を終えて

3 劇団SHA.LA.LAの復活公演が終わって結構日にちが経ったが、この1ヶ月間は本当にあっという間だった。
どうなることやらと思ったが、昔と違って稽古は驚くほどスムーズに進み、自分としては思ってた以上にやることが無く、毎回いい席でタダで見るだけの人で、まるで東京ドームで巨人戦を観るナベツネみたいなポジションだった。スケールはかなり違うけど…。
稽古場に用意された小さいモニターに「SHA.LA.LA IS BACK」の文字を見たとき、思わず涙腺がゆるみそうになった。本当に7人揃ってやるんだと改めて感じた。
復活公演は、本当はもっと広い劇場でより多くのお客さんに見てもらいたかったのだが、12年前に最後の公演をやった場所でどうしてもやりたいというリーダーの意向で同じ場所でやることになった。でも、終わってみればそれもよかったのだと思う。劇場に入っていろんな思い出が甦ってきた。
ロビーには隙間もないほどの関係者からのお花で埋め尽くされた。その配置を一生懸命考えているリーダーの後ろ姿が微笑ましかった。
本当に多くのお客さんに来てもらってありがとうございました。そういえば、日曜の夜に急遽当日券が出ることになって、自分がツイッターで呼びかけたところかなり貢献出来たようだ。これが2010年ならではの出来事だった。
打ち上げもまた楽しかった。珍しくみんな熱く語り合った。昔では言えないような、今の年になったからこそ遠慮なく腹を割って言い合っていた。それで気まずくなるのではなく笑っていられるだけの余裕が持てる年齢になっていた。
さすがに大人になったので2,3時間で終わるだろうと思われた打ち上げは、朝5時まで続いた。今回の公演で感じたいろんな事を話す事が出来た。
入江君がいかに今回の公演にかけていた気持ちを熱く語ってくれた。出川座長もバラエティ界で積み上げてきた誇りを持つ人物になっていた。ナンチャンをああいう位置に立たせると本当に面白いということを本人に直接伝えた。
さすがに店も閉店の時間になりお開きとなり外に出てみると明るくなった。
自分はそこで帰ったのだが、どうやらメンバーたちだけは、そこカラオケボックスに行き酒も飲まずにしみじみと話していたらしい。ウッチャンナンチャンも普通にメンバーの一員としていたらしい。翌日光良くんに会ったら本当に珍しく二日酔いだった。
とにかくどうにか復活公演は成功したのではないかと思う。
次はいつになるかまだわからないが、必ずやまた7人で同じ舞台に立って欲しいものだ!

| | コメント (12) | トラックバック (1)

2010年5月27日

「裏切りの街」観劇

パルコ劇場で「裏切りの街」を観た。
今年に入って観た「ボーイズ・オン・ザ・ラン」という映画が面白く、監督脚本の三浦大輔(ハマの番長と同じ)氏の作品と聞いて興味を持った。
ほぼ情報がないまま観たので、まさか休憩を挟んで3時間以上もあるとは思わなかった。
でも、面白かった。
至極普通の人のわりとよくありがちな話、全編淡々とした会話で進んで行くのだが、それだけで最後まで引っぱって行ってしまう力はすごいと思った。セリフが何と言ってもリアル。やりとりが本当に自然、暗転の間も絶妙で勉強になったな。
ダメな人間が簡単に立ち直るような話じゃないところがよかった。役者もみなうまい!
カーテンコールも昨今のおざなりなものに辟易していたので、それをあざ笑うような驚くほどあっさりしたもので好感が持てた。その後、幕が降り普通はすぐに会場が明るくなるのだが、主題曲がしばらく流れなかなか明るくならない。何かを考えてくれと言われてるような時間だった。この演出も良。明るくなると自然と拍手が起こった。久々に料金に値するものを観た。
でも、強いて言うなら、やっぱりちょっと長い!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009年9月20日

バカリズムライブ「クイズ」

バカリズムの単独ライブを観に行った。
始まって最初のネタの時に顔が疲れているように見えたが、かなり時間がないなかやっているのを感じた。忙しくなりながらも年2回のペースを崩さないのは立派なものだ。
個人的には、「都道府県を持つ」ネタの衝撃があったからか、前回の「キックオフ」の方が出来がよかったように思えたが、それでも、それぞれのネタの切り口は、なかなか発想できないものばかり。今年見た舞台の中では、東京03のライブと並んでクオリティの高いものだった。
どんなに忙しくてもぜひやり続けて欲しい。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009年9月12日

笑福亭鶴瓶 JAPAN TOUR

2 JAPAN TOURと名付けられた鶴瓶さんの落語を観に行く。
今年の初め、志の輔さんの落語を観てそのレベルの高さに驚かされたが、今回も鶴瓶さんの普段のフリートークとは違う、卓越した話芸を堪能する。舞台袖からひょうひょうとした歩きで登場してきて高座に座るまでの姿が、ものすごく格好いいことがわかった。落語家なんだと失礼ながら改めて実感する。
この公演は日替わりでまたものすごい面々が登場するのだが、最終日は桂三枝さんだった。
自分たちの世代に取って桂三枝と言えば、やはり「ヤング!オーオー!」や「パンチDEデート」でおなじみのタレントさんだ。西の三枝、東の欽ちゃんと言われていた時代で、大阪のお笑いの人として最初に認識した人かも知れない。
かなり遅まきながら本業の落語を聞く。創作落語を200以上作っているという。すごいのひと言。
オープニングでは、サイモン&ガーファンクルの曲をバックに2人の昔からの関係性を語る写真が映し出され、それだけでグッとくるものがあった。久しぶりに高尚な舞台を観た。

場所は浅草雷門の近くだったので、帰り道すでに店は閉まってはいたが、仲見世を通り雷門を間近に観る。東京に長年いて歩いて通ったのは始めてかも知れない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月29日

東京セレソンDX

ここんとこ頻繁に観劇をしている。
東京セレソンDXは前回の「夕」を観てかなり気に入ったので、今回の公演もチケットをイープラスで取って観に行く。
今回の「流れ星」もかなりよかった。小難しくひねった演劇もある中、ベタでシンプルな構成がかなり好きだ。小道具の使い方や、それぞれのキャラクターが面白い。中でも、今回の詩集を売る女の子を演じた女優さんはすごかった。ちびまる子ちゃんから飛び出してきたような強烈なキャラをさほど違和感なく演じていた。
出来れば、人が死なない話で悲しくさせて欲しいのだけど、やっぱり話を作るとなると難しいんだなあ。
また、次回も観に行こう。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2009年5月28日

東京03

Photo 先日、人力舎の「東京03」のライブに行って来た。若手のコント師として実力のあるグループだと思ってたが、やはり実力通りの面白さだった。設定はよくあるシチュエーションだが、そこからの展開がどれも見たことのないもので、どれも唸ってしまう面白さ。修学旅行先の先生を描いた最後のコントなどは、映画にしたいくらいのドラマがあった。TOKYO MX テレビの「バカヂカラ」という番組で一緒にやってる作家のオークラ君が作、演出で入っていたが、カラーがよく出てた。こういうのを見ると、ほんとに刺激になる。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年5月17日

シアタートラム

先日、三軒茶屋にあるシアタートラムで「楽屋」を観劇。
出演者は、小泉今日子・ 蒼井優・ 村岡希美・ 渡辺えり子と、超豪華!そして演出は、サラリーマンNEOでおなじみ、生瀬さん。
演出、出演者の顔ぶに惹かれ観に行ったが、それぞれの演技力の高さに改めて感動。
観る前から上演時間が一時間半だとわかっていたので、渡辺えり子、小泉今日子の役が全然目立ってなくてどうなるのかと心配していたが、ある瞬間から2人の存在感が一気に出てくる。
作劇としてはシンプルと言えばシンプルなのだが、自分はこういう展開に素直にやられてしまう。そこから俄然ストーリーに引き込まれていった。そういえば、さっきのあのシーンのあれはそういうことか、と振り返りながら観ることに。ほんとに面白かった。
4人の出演者とも、それぞれにすごい存在感なのだが、中でも蒼井優の演技力には目を見張るものがあった。あんな表情が出来る人は、そうはいない。ナマで観れただけでも出向いた価値があった。
コント番組にでてくれないかなあ…。
豪華な出演者の割りには300人しか入らない小劇場。あっという間の一時間半。役不足の逆で、あの出演者なのにもったいないくらいの短さ。
数日前に観たナイロン100℃の「神様とその他の変種」も、役者の演技力に圧倒されたが、この芝居も、また違った感動を受けた。
それにしても、6時半開演で8時には終わるという通常とは違う時間。出演者の誰からのスケジュールの都合なのか。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年12月11日

「グッドナイト スリープタイト」

三谷幸喜さん作・演出の「グッドナイト スリープタイト」を観る。
いつもほど笑いの量は多くないが、たった2人の出演者で2時間余り飽きさせない作りは、やはりただただ敬服するばかり。中井貴一、戸田恵子といううまい役者さんが演じて一層中身が充実。オシャレなパッケージ感。お客さんも黙ってても入るだろう、羨ましい限り。まあ、それはそれで計り知れないプレッシャーはあるあだろうが、何はともあれうらやましい。
奥さんと初めて舞台を観に行く。夫婦の話だっただけに、このチョイスが正解だったかどうかは何とも言えない。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年9月 3日

新しくなってたサンシャイン劇場

080904_035501 三谷幸喜作品を観に行く。
サンシャイン劇場で公演中の「戸惑いの日曜日」。
休憩が入っての3時間弱の内容だが飽きさせることはない。さすがだ!
いつもながらのウソがさらにウソを招く展開にただ脱帽するばかり!
おそらく全くウケない日というのはないのだろう。わかっていてもどうしても笑ってしまう。
最後の最後までオシャレだし。
さて、負けないような話を作らないと。

それにしても、昨年11月に「ハンブン東京」をやったときに比べ、サンシャイン劇場がものすごくキレイに変わっていた。30周年で先月リニューアルしたらしい。
ホテル風のシックな内装になっていた。でも、座席は狭くなってたような…。

| | コメント (1) | トラックバック (0)