「春眠暁を覚えず」を覚えず

学校で習った事はほぼ役に立ってないしほとんど覚えてないものだが、

何十年も経った今でも忘れてないものもある。

高校時代、現代国語は嫌いだったが、古文とくに漢文の授業が好きだった。

春が少しずつ近づいてきたこの時期になると必ず思い出す漢詩。

「春望」作・杜甫

タイトルと作者名だけは、なぜかよく覚えていて、

全文は今でもそらんじる事が出来る。

と、思っていた…

が、「春望」だと思い込んでいたのが、

「春眠暁を覚えず」だということが、

つい先日になってわかった。

今までに、もしかしたら自慢げにどこかで披露していたかもしれない。

「春眠暁を覚えず　

　処処啼鳥を聞く　

　夜来風雨の声　

　花落つること知んぬ多少ぞ」

このくらいなら覚えられるはずだ。

人間の記憶とはなんていい加減なんだ

と、思いながら寝るとしよう。