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2012年4月30日

人生とやらを考えるようになる

生活環境が変わる4月だからだろう。ここ最近進路に悩む若者からの相談が相次いだ。
どれも放送作家になりたい夢をあきらめきれず上京しようと思っているという20代の若者からだ。
1人は、この春から就職も決まっていたのに、結局それを断って上京を決断したらしい。
こういう相談をされると、どう答えていいかいつも本当に悩む。
自分の場合は、放送作家という職業があるとも知らず、何も考えずにただ面白そうだからと気づいたらなっていた。なりたいと思ってようやくなったわけでもなく、26才まで将来を具体的に考えてもいなかったし、今も奇跡が続いていると思っていて、参考にならなくて本当に申し訳なく思う。
しかし、その人にとっては一生を左右する問題。自分にも少なからずその年齢特有の目の前に霧がかかったような気持ちはわかる。
相談を受けるといつも、進めることもやめときなさいということも言わない。
放送作家の仕事のメリットとデメリットを経験上正直に言うことにしている。
当然だが、最後は自分で決めるしかない。
結局、相談して来た若者たちは皆、夢に向かって進むと決断したようだ。
成功する保証などどこにもないが、それはそれで正しい判断だったと思う。
あとは、夢が見事に叶う事を願うばかりである。
自分に出来る事があれば出来る範囲の事で力になれたらと思う。

当たり前だが人生は1度しかない。
でも、普段それを忘れそうになる事も多い。明日でいいやと先延ばしにしてることが山ほどある。
きっと後になって、もっとあの時充実した毎日を送っていればと後悔するのだろうが、人間はそうは簡単には出来ていない。(特に自分の場合だが)
時々人生をおおらかに過ごしている人のニュースを聞く。
いい年なのにバイクにまたがり世界中を旅してる人がいる。
40代で、離婚を機に自分の人生の全てをオークションで売り払った人が、そのお金で小さな島を買い、旅の途中で女性に出会い、今はその島に2人で住む家を建てる計画中だという。
そういう人は、紛れもなく人生は1度だと誰よりも強く思っているのだろう。
そんなニュースを聞くたび、たしかに心がざわめく。
かといって、今の生活を投げ捨てて飛び込む勇気は毛頭ない。
日本人のおおよそは大学を出て就職して、定年まで働いて。その後の余生でようやく趣味や旅行を始める。
どちらが幸せな人生かは誰にもわからない。

50を目前にすると、こういうことをイヤでも考えるようになる。
1年前、子供の頃から親しかったいとこが亡くなった。
その事も、より考えるようになった一因だ。
幼少の頃からよく遊び、何よりも今の自分の仕事を応援してくれていた。
自分よりも年下で、ショックはかなり大きかった。
数年前から病気と闘っていた事は聞いていた。
それでも、自分が手がけた「エルダーソルジャーズ」という舞台を見に来てくれた時は、見た目も元気そうで、もう大丈夫なんだと思っていた。
亡くなる2週間前、親戚全員で集まったのが最期になったが、みんなと一緒に逢えて本当によかった。
2人の子供の成長を見届けられなかったのは、どんなにか悔しかっただろう。
あれからちょうど一年、あろうことか、今度は彼女の母親、つまり自分からすれば叔母に当たる人が亡くなったという知らせが届いた。
昨年夏の内村光良の1人芝居「東京オリンピック生まれの男」で、1番心に響いたのは、「何も悪い事をしてない人が病気や事故や災害で亡くなり、悪い奴がのさばっていたりする」という何でもないセリフだった。
この世は時に理不尽な事だらけだ。
そんな事が続くと、どうしてもまた考えてしまう。
残された人生、幸運にも生かされてる者として充実した毎日を送らなければと。
しかし、人間とはほとほと愚かなもの、日が経てばその思いも薄らいでいく。
これからも、その都度自分と葛藤しながら、前に進んでい行くしかないのだろう。

あ、今日兄貴の誕生日だ。滅多に言わないが、おめでとう。

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2012年4月29日

見逃した君たちへ「サラリーマンNEO劇場版」  ブルーレイ&DVD発売!

映画「サラリーマンNEO劇場版」のブルーレイ&DVD版が発売中です。
特典映像には、未公開シーン、出演者のインタビュー、NG集、そして「サラリーマン川柳」を題材にした新作撮り下ろしコントと、付録感満載になっています!
映画公開時と同様に、発売されたこともこれといって派手な宣伝は全くない状態です。
公開時に見逃した方、もう一度見てみようという方、ぜひ買って下さい。
絶対に損はありません。よろしくお願いします!



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2012年4月21日

メルマガ最新号配信!「お笑いスター誕生!決勝当日のハプニング」

内村宏幸メールマガジン「スマートマッチョライフ」最新号配信しました!

■決勝当日にナンチャンを襲ったハプニング
「初出場にもかかわらず、順調に勝ち上がっていき決勝に進出。誰よりも自分たちが1番驚いていた。
 そして、決勝戦当日、さすがに二人もボンヤリした気分はなくなり緊張感が漂っていたが、この当日の朝、事件が起きた。会場に現れたナンチャンの元気がない。……」

詳しくはこちらで→http://theory.ne.jp/h-uchimura

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2012年4月 8日

乃木坂46

AKB48の公式ライバルである乃木坂46。
そのメンバーひとりひとりの個人PVを33人のクリエイターが作るという企画にさんかさせてもらった。
担当したのは、選抜メンバーの「七福神」にも選ばれた桜井玲香さんのPV。
しかも、今回は〝監督〟として!
友達の結婚式用ビデオなどはあそびでやったことはあるが、仕事としての監督は初めてである。
しかし、旧知のプロデューサーのおかげで、忙しい中、賛同者に集まってもらった。
カメラは、めちゃイケや内村プロデュース、アメトーク他、数々のバラエティを手がける辻カメラマン。
辻さんは、ウンナンの番組でも昔からやってもらっている方で、芸人から直接指名が来る日本バラエティ界では最高峰と言っていいカメラマンだ。時々番組中に芸人からいじられて登場する事もあるので、ご存知の方もいるかもしれない。
他にも音声、カメラアシスタント、照明、編集、音効さんなどいずれも優秀なスタッフさんがほぼ無償で参加してくれた。本当にありがたい。
撮影は、一眼レフの動画で撮ったのだが、噂には聞いてたがこの性能はまさに驚愕。
肉眼よりはるかに明るく完成度の高い映像が撮れるのだ。
しかもこのカメラ、レンズはさすがに高いが、本体は頑張れば手の届く値段。
たぶん、これで映画を撮る人が多くなってくるのだろう。
ロケは、おもに東京タワーの周辺。
撮影時間は、桜井さん本人が学校の終業式を終えてすぐにかけつけて、その後の仕事までの数時間のあいだ。
初めての監督というのに時間がなく、あたふたしているうちに終わってしまった。
しかし、この仕事。まれにみるスピードで進んで行った。
最初に依頼の電話があり、数日後に初めて詳しい内容の打ち合わせをしたかと思えば、流れでそのまま本人に会うことになり、打ち合わせが終わった頃にはほぼ内容が固まっていた。
その4日後には台本を仕上げロケの具体的な打ち合わせ、そして翌週に撮影を行い、その3日後に早くも完成。依頼から完成まで2週間とちょっと。こんな仕事は初めてだったが、やれば出来るもんだとも思った。まあ、それもテレビ界屈指の手練のスタッフたちのおかげだ。
何より、桜井玲香さんは、こちらの無茶な要望にも的確な芝居で応えてくれた。とても勘のいい人だ。近いうち確実にブレイクする人だと思う。

このPVは、乃木坂46の次のシングルの特典映像として入るらしい。
今回の企画は乃木坂のメンバーとのデートがテーマだったので、かなりベタな作品にしてみた。
公式ホームページでダイジェスト版が公開されてます。よかったら。
   ↓
乃木坂46 桜井玲香×内村宏幸「学校帰りのさぼりデート」


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2012年4月 6日

入学式 桜が満開

Img_1522 娘の入学式に行って来た。
幼稚園から高校までが広大な同じ敷地にあるので、東京都内にしてはすごく環境のいいところ。
キリスト教の学校なので入学式は構内のチャペルで行われた。
開始まで講堂で待っていたが、歴史が古くすでにそこからかなりの雰囲気を味わう。
時間になりチャペルへ移動。入り口へと続く手前の廊下から急に雰囲気が変わり、照明が薄暗くなっていて自然と厳かな気持ちになって来る。
広いチャペルの2階に設けられた保護者席から式を見守る。
式次第が一つ終わるごとに賛美歌を歌い、聖歌隊の合唱、ハンドベルの心地よい音色。時折ひざまづく生徒たち。日常からはかけ離れたとても厳粛な気持ちになる。
いい学校に入ったと改めて思った。毎朝この空気に触れれば、そうそう悪い事もしないだろう。
これからこの学舎で、充実した時を過ごして欲しい。
我が家から見える桜も、ようやく満開!


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