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2012年2月 6日

戦いは終わった、平穏な日々が戻る

娘の中学受験がようやく終わった。結果、どうにか志望した学校に合格する事が出来て、本人はもちろん、親としてもホッと胸をなでおろした。
思えば4年生になった頃から塾に通い始め、一番遊びたい時期に全てを犠牲にして本当にここまでよく頑張って来たと思う。親バカながら感心する。

正直、中学までは近所の区立でいいだろうと思っていたので、受験すると聞いたときはちょっと驚いた。周りの環境の影響もあってか、奥さんが意外にも熱心になり娘につきっきりで受験体制に突入した。
特に反対もしなかったが、日々勉強に打ち込む姿を横目に自分はほとんど関心がなかった。というより、とても手に負えるようなものじゃないかなり高度な問題で何も出来なかった。
イヤだったらいつでもやめていいと娘には言っていたが、本人は嫌がることなく自分の意志で最後までやり通した。

しかし、つくづく日本の受験勉強は、ある意味技術だと思った。いい点数を取ったもん勝ち。その点数を取るための技術を習得したもん勝ちだ。そう痛感した。
そんなものに何の意味があるのか、今の年齢で学ぶべきものは他にもあると思いながらも、具体的に何か提示できるわけもなく、現代の教育体制に真っ向から反発する勇気もなくて、結局は頑張れと見守るしかなかった。
ほとんど他人事で過ごしてきたが、さすがに今年に入って受験日が間近に迫ってくると、こちらも次第に緊張してきて、2,3日前からは胃のあたりがジクジクする感じだった。自分が手がけた舞台の初日を迎えるよりも何倍もの緊張感があった。
そしていよいよ本番の日を迎える。親は落ち着かない気持ちを必死に抑えていたが、本人はいたっていつも通り。まあ、そんなもんだ。

驚いたが、今は、試験を受けたその日にうちにパソコンで結果がわかる。
発表の日、外で仕事をしていたら、時間になって結果を知らせるメールの着信が。
あえて仕事が終わるまで開かずに、一人車に乗って深呼吸をしてゆっくりと開いた。
娘からの文面に、スマイルマークが並んでいた。
思わず「よし!」と、普段滅多に出さない大きな声で叫んでいた。

次の日、念のために奥さんが掲示板を実際に確認しに行った。
合格番号を携帯で写真に撮り待ち受けにしていた。
聞いた話では、その発表会場では悲喜こもごものドラマがあったらしい。
その学校以外絶対行きたくない!と泣き崩れる我が子を慰める母親の姿もあったという。
わずか12才、そんな思いをしなくてはならないのか、これが教育のあるべき姿なのかと、また思う。
しかし、子供は大人が心配するより順応力があるんだろう。
学校に行っても、おそらく教室では、様々な結果を受けて、友達同士お互いに微妙な気遣いもするのだろう。本当に大変だと思う。
親としていろんな感情が交錯する。
とにかく努力すれば報われる事を身を持って体験し、自信にもつながった事はよかつたと思う反面、少しうまく行きすぎて挫折を経験出来なかったとも。ああ、とにかく複雑な心境だ。
でも、まあ、とにかく、ほんとに、無事に終わってホッとした。

それにしても、合格したら次の日まで入学の意志を示さなければ無効になるという取り決めは、なんだかなぁと思う。まあ私学はそれで成り立っているから仕方ないか。


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コメント

合格おめでとう
ございます
桜咲くで、
よかったですね

受験競争に勝てたなら、
これからも、
頑張れると思います

投稿: もへあ☆ | 2012年2月 6日 08時30分

いつも拝見しています。
内村さんのブログを読んでいて
いつも元気をもらっています。

娘さんおめでとうございます。
私も中学受験をした者なので
娘さんの気持ちがよくわかります。
娘さんが頑張っている姿を
後ろから見ている内村さん。
私の父もそうだったと思います。
娘はこんなに頑張っているのに
自分は何も出来ない…。
そんなことないですo(^-^)o
私を支えてくれました!!
娘さんもそうだと思います。

投稿: ウチマヨ | 2012年2月 6日 18時21分

おめでとうございます
私はのほほんと公立に通った身なので世界が違うな~と思いました
戦い抜いた娘さんすごいですね素敵な学校生活を送ってほしいですね

投稿: そら | 2012年2月 9日 15時00分

おめでとう~
ブログ 今 見た! おめでとう~

投稿: み | 2012年2月13日 10時28分

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