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2009年10月30日

ピーク!

2ヶ月前「怒濤の予感」とここにも記したが、先週から来週の半ば辺りまでがまさにそのピーク!
この時期にいろんな仕事の〆切りが重なるとは思っていたが、まさかこんなに一点に重なるとは思わなかった。そのほとんどが来週の火曜日までに集中している。こんな事は20年の作家生活でも初めて。おそらく最近では責任ある位置で仕事を任されるようになっているからだと思うが、どれもその重圧はハンパじゃない。手を抜くところなど一切ない(ま、ないのが当たり前だけど)。
睡眠時間がバラバラで、肌は思春期でも出来なかったくらいニキビが露出し、軽い睡眠障害にまでなってしまった。(と言っても一日だけ)。
こんなに一気に来ると、どこか笑ってしまうというか、気持ちの中で楽しんでいる部分もあって不思議な精神状態だ。
まあ、これも来月の中旬くらいまで。その後は、もしかしたら信じられないくらいヒマになるかもしれない。実際にそうなったこともあるし。いずれにせよ、仕事がある分ありがたいことだが、早くこのトンネルを抜け出したい。
しかし、こんな事も、見た人のささやかな笑い声ですべて帳消しになってしまうのが、また不思議なものだ。

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2009年10月24日

読み待ち

作家になって20年経つが、自分が書いたものを他人に読んでもらってる間すぐそばで待ってる時間、こればかりは、言葉で言い表せないなんとも言えない気分だ。さし当たってやることもないし、その場を離れるのもどうかと思うし、ただひたすら読み終わるのを待つしかない。
今日もそんな気分を味わった。しかも、読んでいるのは、内村光良、さまぁ〜ず、キャイ〜ンという豪華な顔ぶれ。11月末にやる舞台「エルダーソルジャーズ」の台本がようやく形になったので、第一稿を本人たちに目を通してもらう事にした。
制作会社の会議室に遅れて入っていくと、シーンと静まりかえった部屋の中で、5人が真剣な表情で1枚1枚静かにめくっていた。さすがにこの空気も慣れたとは言え、読んでる人たちの顔を見ると、やはりプレッシャーで押し潰れそうになる。きっとまだ若手の頃だったら、重圧に耐えきれずぶっ倒れていたかもしれない。
読むだけでも2時間近くかかる。その間ただひたすらじっと待つ。その間、誰かがクスッと笑ったりする声が聞こえると、その瞬間に気分はかなり解放される。思わず、どこで笑ったのか横目でチャックしたりする。
読み終えた後、大絶賛の言葉はなくとも、各人の何気ない言葉が、これまでの苦労を全部なしにしてくれる。そういうものがここまで続けて来れた大きな理由だったりする。
もらった言葉を胸に、高揚した気分のまま修正に取りかかろう。
なんだかんだ言って、かなりの直しがある。まだまだ終わったわけではない。

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2009年10月20日

向かいの家の人

前々から気にはなっていたが、今日はっきりしたことがある。
うちのマンションの向かい側に、それは豪勢な一軒家があるのだが、毎朝10時頃人の声が聞こえてくる。窓から見ると、向かいの家の女性(それなりに年を重ねている)が窓を自分の体の幅だけ開けて、外に向かって電話しているのである。別にエッチな格好をしているわけではない。極めて普通だ。一時話題になった「騒音おばさん」の類ではないが、しかし、その声は、学校も始まって子どもたちの声もなくなり静寂を取り戻した住宅地にかなりの音量でこだまする。
前々から気にはなっていたが今日はっきりした。それは、かなりの頻度で、もしかしたら毎朝聞こえているのかもしれない。いや、どちらかと言えば、聞かせているとしか思えない。話の中身はどうでもいいことのようだ。聞きたくなくても聞こえてくるのだから仕方ない。家族は何にも言わないのだろうか。不思議だ。しかも、手に持っているのは携帯ではなく家電の子機だ。一体、周辺に住んでる我々に何を伝えたいのだろうか。

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2009年10月13日

写真展

Photo 同じ作家の中野くんが、自分で撮った写真の個展を開いた。しかも、青山のど真ん中のオシャレなギャラリーで。
でも、飾ってあるのは、全国に点在する巨大な仏像。日常の風景の中に突如現れる巨大仏ばかりを数年かけて足で稼いで撮った作品の数々。どれも笑えるものばかり。
自分が観に行った時には、お客さんが他に1人しかいなくて、靴音が響く中1枚1枚観ていく。
普通だったら展示されてる写真から何かを読み取りたくなる雰囲気だが、飾ってあるのは、ただ、でかい大仏。
内容もさることながら、放送作家のくせに写真展を開くなんて、なんて羨ましい!
かれこれ20年の付き合い、ソバ屋で配達のバイトをしていたのに、立派になったものだ!

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2009年10月 7日

ステレオ ビートルズ

Photo_2 最近、舞台の台本を集中して書いている。執筆のお供は何にしようと考えていたところ、ビートルズのステレオはいいらしいという話を同年代の知り合いから続々聞いたので、アマゾンで思い切って1click!
中を開けると、懐かしいジャケ写が続々と。世代を考えてかすべて紙ジャケというツボを心得たパッケージ。発売日にレジに並んだのはオッサンだらけだったという。それは仕方ないこと。
初めてビートルズを聴いたのは中学生の頃、兄貴が聞いていたからという、まさにどこにでもあるような動機。「Help!」「yesterday」など中学で習う英語でもだいたいの歌詞の内容はわかった。
部活の朝練が雨で中止になり、まだ薄暗い朝に降りしきる雨音をバックに「She loves you」を何度も聞いていた日の事を思い出す。今にして思えば、青春映画のワンシーンのような一瞬だった。でも、その時何を考えていたかはさっぱり覚えていない。帰り道には、友達とイントロ当てをやりながら駅裏の材木置き場を通っていた。あのまま、もっとのめり込んでいったらミュージシャンになるというのがパターンだが、そこまでは深入りしなかったらしい。ところで、最近の子は、よほど音楽が好きでない限り、やはりもうビートルズは聞かないのだろうか、そう言えば、そんな話聞いたことがない。
あれから30年、パソコンの前で「バング&オルフセン」のヘッドフォンでステレオのビートルズを聞いている。至極快適!これで、執筆のスピードもかなり上がるかと思ったが、そうはいかない。年齢というやっかいなものが、集中力をなかなか持続させてくれない。

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