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2009年1月 8日

山田太一ドラマ

一時期は、その辺のOLよりもテレビドラマを見ていると自負していたが、最近はめっきり見ることもなくなった、というより見たいものがなかった。
今や海外ドラマにすっかり押されていて、自分も今更ながら「LOST」にはまっている。
そこに、今日から「山田太一脚本」ドラマが始まった。
フジテレビ木曜10時枠、同じ枠で前期は倉本聰脚本のドラマ。(あまり知られてないが、このドラマを演出していたのは、山田太一の娘さんである)
フジテレビ開局50周年でかなり気合いが入っている。
にしても、70を過ぎてもなお連ドラの発注が来るとは、ほんとすごい2人だ。
70才になったとき、果たして自分にコントの発注がくるのか?…

「山田太一脚本。」
ドラマのタイトルの前に、まずそう書かれるのがすごい。
古くは、ホテルを舞台にしたシチュエーションコメディのお手本のような「高原へいらっしゃい」、NHKの「男たちの旅路」シリーズ、「岸辺のアルバム」「沿線地図」。そして80年代には「想い出づくり」「ふぞろいの林檎たち」で洗礼を受けた世代にとっては、新聞のテレビ欄にその文字を見るだけで心躍る。
第一回目の今日、最近のドラマではありえないくらいのゆっくりとした展開、長いワンシーン。
一見淡々としたセリフの言い回しが特徴であるが、人の心の痛く感じる部分をズキズキと突いてくる。
偶然知り合った男女が再会したカフェで言葉を交わす
「バカみたいだけど…」
「どうした?」
「急いで別れすぎた気がして」
「そうなんだ…」
「あんなことがあったのに」
「そっちが忙しいのかと思って」
「探したけどどこにもいなくて」
「まさかこんなところで会うとは」
「驚いた」
「ほんと…」  (ドラマ本編より引用)
なんて心地よいリズム。これこれ、という感じで嬉しくなる。
こりゃ演じる役者さんも一字一句間違えるわけにはいかないだろうな。
今年まず一つ目の楽しみになった。

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コメント

こんばんは! & 初めまして!

お笑いはNEO以外にあまり見ていないので
内村さんが山田太一ドラマも見ていらっしゃる
んだな、とちょっと嬉しくなりました。

引用されているセリフの場面、本当に印象的
でした。心の中では思うものの、実際には照れ
くさくて、こんな風に言葉には出せない。

それがテンポよくつながっていく会話は、だれもが
夢見る理想形かもしれないなあ、などと。

この後、レストランのシーンで合いの手のように
陣内さんに絡む塩見さんも、いい感じで。さらに
松重さんは、どうなるの?と気になります。

塩見さん、松重さんはNEOにも出てほしいです(笑)。
いきなり長文で失礼しました。

投稿: はっぴー | 2009年1月 9日 18時41分

初めまして。
あの台詞の繊細さ。でもところどころズバズバと大胆にえぐって来るあの感じ、正に山田太一さんの世界ですね。
これが最後の連ドラなんておっしゃるご本人の言葉が切なく響きますが、まずは今回のこのドラマを一回一回堪能したいなと思います。

投稿: 雪明かり | 2009年1月10日 13時37分

70歳になってもコントが書けると思います。
というか、見てみたいです。
私の本音は・・・
あんちゃんが書いたドラマも見てみたい。

投稿: ニャン吉 | 2009年1月12日 12時15分

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