人間ドック
10年ほど前から、一年に一回必ず人間ドックに行くようにしている。30代半ばを過ぎてから、どこか少しでも悪かったら、すぐに病院に行くようにしている。毎年夏前に人間ドック、秋には、脚本家連盟の無料で受けられる健康診断と年に2度も受診する念の入れよう。家族からは行き過ぎだと注意されているが、もうクセになってしまっているのでやめられない。幸いにも、今のところ「やせすぎ」と「運動不足」以外はこれと言って悪いところはない。
年に一度ではあるが、朝8時集合というのが何より辛い。一度、朝まで仕事してそのまま寝ずに行ったことがある。健康診断を受けに徹夜するという本末転倒な事態になった。
今回も睡眠時間3時間でなんとか8時に間に合う。病院内の「検診センター」に入ると、まず典型的な患者服に着替えさせられる。これを着ると、やせ形色白の自分は、途端に病人に見えてしまう。この見てくれで、昔から、仮病はほぼ信じてもらえた。
この病院では、人間ドックは一日3名限定。控え室には、他に60代と思われるおじさんが2人。いつも最年少。毎回必ず「まだ、若いから心配する必要ないでしょう」と聞かれる。「いえいえも40代ですから」と、愛想笑いで返し長い一日の始まり。
肺活量検査から腹部超音波と検査は粛々と進んでいく。耳鼻科で鼻の穴からファイバースコープを突っ込まれ、バリウムを飲み、尻の穴を指でグリグリとやられると、ようやくお昼ご飯。おじさん2人と一緒に黙々と病院っぽい昼食を食べる。その後、血液検査。ここの人間ドックでは血液を、朝と食後1時間、2時間の計3回も取られる。
午後からも心電図などがあり、午後3時過ぎ、早くもほとんどの検査結果が出ていて、1人ずつ個室の呼ばれ結果を説明される。大丈夫だと思ってはいるが、いつもこの時間は緊張する。
今回も、無事これといった問題なし。医者の「問題ありません」の一言を聞くために、これからも毎年通うことにする。
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