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2006年7月22日

帰省 その2

朝方午前6時、家の外から何度も聞こえてくる緊迫感溢れる声で目が覚める。耳を傾けると、市内を流れる日本三大急流の一つが危険水域に達し決壊のおそれがあるため避難勧告が出されたのだ。前日眠りについてからまだ4時間しか経ってない。まだ寝ていたいと思っていると今度は勢いよく玄関のベルを鳴らす音。災害対策本部の人たちが一軒ずつ避難勧告が出た旨を伝えに来た。近所の家にもそれぞれ同じ知らせの声が響き渡る。一気に事態は緊迫してきた。家族も全員起きてテレビをつけ情報を見る。どうやら640世帯1351人の中に我が家が入っているようだ。なんだか実感がなく家族も苦笑いでそれを見ている。いくら昔から水害には慣れてるとは言え、これでいいのか?
こういうとき、公式な情報より自分の目を信じる父親は、80才近いというのに、昔からそうしているように河を見に出かけていった。さすがに同じく帰省していた兄貴がついていったが、堤防沿いすれすれを通って帰ってきて「あと1メートルはあるから大丈夫」と、軽く一言。窓から見える近くの道に水が迫ってきたら逃げればいいから、そこを見張っとくようにと言われた。そう言われても…。しかし、そんな感じで我が家はずっとやってきたので仕方ない。

夕方、雨は止む気配なし。テレビ画面では「過去最大級の災害を警戒」という文字が何度も流れている。決して褒められることではないが、避難勧告が出されている地域の住民は、ワゴンタクシーを呼んで新しく出来た焼き肉屋に出かけた。土曜の夜ということで店内は賑わっている。そして、とってもおいしかった。
夜になっても、雨はまだ降り続いている。とにかく無事でなにより。


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コメント

記事を読み、「河を見に行く人」について考えています。もしかしたら「地域的慣習」なのではと。かつては、一家の主が様子を見に行ったのではないかと。
たった一人から、各家の大黒柱数人が河に向かって歩いていく様子に、想像が変わりました。
結局想像なので、間違っているだろうなあとも思っています。

投稿: | 2008年4月17日 18時48分

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